2025年 年頭所感

ジー・ディー・エスが事業の主軸として身を置く外食業界は、2020年初めに新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受け、休業要請や営業の自粛などを余儀なくされました。2023年5月にコロナが5類感染症に移行し、業界としてはいち早い回復を望んでいました。しかしながら現況は、全体としては底上げしていますが、大都市からの回復が中心で、ジー・ディー・エスの展開エリアである地方都市では思いの外、そのスピードが遅れているという印象です。
コロナ禍以降、外食の機会が減り、1回の外食に対する期待値は確実に増しています。回数よりもメニュー/接客の質や利用シーンの拡大(ハレの日需要の高まり)に価値を見出す、その期待値にしっかり応えていくことが重要だと感じています。

お客様の期待値や価値観の変化に対してジー・ディー・エスとしては、アンバサダー制度を導入していきました。Face to Faceで接客する質の高いヒューマンサービスのレベルを上げることで、牛角での食べ方や楽しみ方というところをお客様にしっかり伝え、期待値と価値観のギャップを充足させていくことが必要不可欠です。

ジー・ディー・エスが描く
100年企業ビジョンの現在地
- 3本の柱 -

ジー・ディー・エスが掲げる100年企業ビジョンは「飲食事業」を基盤として、両輪に「グローバルサプライ事業」「情報ネットワーク・コンサル事業」を備えることで推進していきます。中期経営計画として社内に提示した5年ロードマップを実行していくことで、従業員一人ひとりが“わくわく”しながら成長し自己実現できる環境を会社として作っていきます。

グローバルサプライ事業では、ジー・ディー・エスが運営する農園レストランCoCoChiを中心に、農業生産法人であり出口戦略を実装したサプライヤーであるグループ会社の浜名ファームが連携をして、産業/雇用/食育を伴う地域の活性化に貢献していきます。本社前の休耕地を活用し、農業振興×価値体験をテーマに『農ライフ』を提案(※自然環境の中で「暮らし」と「商い」の両輪が豊かになる持続可能な生き方)、地元大久保町全体を活性化していく地域貢献事業は2026年以降に具現化される計画であり、2025年はそのための準備期間となります。

繋がる・解決する・発展する CSD Community Service

-ジー・ディー・エスが展開する企業伴走型支援-

もう1つの柱である「情報ネットワーク・コンサル事業」は“独自の情報ネットワークを活用し、真のニーズに刺さる解決策提案をし、良きパートナーとして共存共栄を目指す”ことが事業ミッションです。

昨年立ち上げたCSD Community Serviceは個々の企業の強みを活かし、企業間連携によるオープンイノベーションの促進で課題解決をして、新たな価値を生み、発展していくことを目的としており、2025年はこれをさらに拡充していきます。世の中の価値観の変化を体感し、自らサービスを作る、市場を作ることで、“価格を決められるビジネス”で持続可能な企業として伴に成長していきたいと考えています。浜松からスタートしたCSDは今後、首都圏、日本全国、海外へとネットワークを広げていきます。

従業員こそがもっとも大切な財産

-従業員、そして、
未来のジー・ディー・エスの人財へのメッセージ-

全てにおいて目的をもって取り組み、成長し、自己実現していって欲しいと思っていますし、それを会社として、社長として、全力で応援していきたいと考えています。社長である私が自分の言葉で語る、各事業部長が自分の言葉で語る、会社の方針と目的、チームの役割、個人の存在意義が可視化/共有された状態で、全社員が主体性を発揮しジー・ディー・エスの今を代表して行動している状態であるべきです。

『心地よさの追求』という経営理念のもと、お客様に「心地よい」サービスを提供する上で、従業員こそがもっとも大切な財産と考えております。

代表取締役 大関 泉

創業者 谷野剛一(やの ごういち) プロフィール
静岡県立浜松北高等学校卒業。青山学院大学経済学部経済学科卒業後、ヤマハ発動機(株)入社。
谷野税務会計事務所在籍中に愛知大学大学院経済学科研究科卒業。その後、昭和63年データハウス21設立(代表)。
  • 平成 8年 中部印刷(株)監査役就任。
  • 平成11年 (株)ジー・ディー・エス設立(代表)。
  • 平成23年 浜松西倫理法人会入会。